日本で初めての世界自然遺産に登録された屋久島。
島全体の約20%が世界遺産になっているそうなのですが、その中でも特に人気なのが縄文杉。
今もなお、多くの観光客がこの縄文杉を見るために世界中から集まります。
日帰りのコースもあり、気軽に行くことができるのですが。。。
僕は実際に訪れ、絶対に日帰りで見に行ってはいけないと思ったので、その理由を書きます。
縄文杉って?
まずは、あまり知らない方のために縄文杉について触れたいともいます。
鹿児島県 熊毛郡 屋久島町(屋久島)のほぼ中央にあり、屋久島にある杉の中でも1番古いと言われているのが縄文杉です。
縄文時代から立っているから縄文杉
と思っている方も多いのですが。 ※僕もそうでした 実際は、縄文土器の形に似ていることから縄文杉と呼ばれています。 岩川さんという方が発見したので当時は大岩杉と名付けられたのですが、今は縄文杉で通っています。 1番古いと言えども、正確な年数は出ておらず、樹齢2700年〜7000年という説まで。 樹齢の予測は幅広いです。
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と思ってしまう気持ちは、十分にわかります。
屋久島には縄文杉以外にも、大きな杉があります。
そのことについても、機会があれば触れたいと思います。
さて!簡単な縄文杉の知識がついたところで本題の
日帰りで行ってはいけない
と思った6つの理由を書いていきます。
という方の多くが、日帰りで見に行ってるのではないかなと思います。
このタイトルを見て
と思っていることでしょう。
確かにそうだと思います。
正直、縄文杉を見るだけでも満足できると思います。
時間が無い方は、日帰りで見に行くのもありがと思います。
ですが、もっともっと魅力があるんです。 結論から言うと、
1泊2日で見に行って欲しいのです。
これに尽きます。 神秘の雰囲気を感じることが出来る縄文杉。
天候も変わりやすいことで有名ですし、そんな頻繁に行くことの出来ない屋久島。
長い人生の中でも貴重な機会だと思いますから。 せっかく行く方には後悔して欲しくない。
そんな想いで書きます。
これを見れば、縄文杉を満足すること間違いなし!
お待たせしました。 それでは、6つの理由
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①ハードすぎる
縄文杉を日帰りで行く場合、基本的には荒川登山口からの往復になります。
片道約11キロ、高低差700メートルの登山道
を1日で往復することになります。
前半の8キロは割と平坦ですが、後半の2.5キロで400メートルと、結構急な坂を登ることになります。
行きだけでも、4時間半〜5時間。
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楽しみにしていた縄文杉に着いた時には、疲れ切ってしまいます。
そして屋久島は、雨の日がかなり多いです。
もちろん予定通り進まないこともあるでしょう。
ガイドさん曰く、途中で断念して帰る登山客もいるとか。
屋久島はなかなか行ける場所ではないので、日帰りで行かないというだけでも残念なリスクを減らします。
②景色が同じ
日帰りで往復するということは
同じ日に同じ景色を見る
ことになります。 距離の大半を占めるトロッコ道
このトロッコ道は片道約8キロ、往復だと16キロ。 この景色を見ることになります。 屋久島の山は、美しい景色が沢山あります。
珍しい植物や動物、そして名物の苔があります。
日帰りしてしまうと、どうしてもゆっくり見れないので、もったいないです。
③人気のスポットや登山道で並ぶ
縄文杉を日帰りで見るためには、屋久杉自然館からバスで出発の登山口 まで移動することになります。 朝6時ぐらいのが最終になるので
登山希望者はみなさんこの時間に集中します。
なので登山道は、基本並ぶことになります。
もちろん登山道は広くはないので、下山客とすれ違う時はお互いに気を使いあわなければなりません。
日帰りで急いでいるところですから、余計に焦りますね。 もちろん人気スポットも同様です。 大人気のウィルソン株
中から見えるハートも、写真を撮る角度が大事なので、少し時間が必要です。
個人的に一番好きな大王杉も。
人が多いとゆっくり見れません。
ゴールデンウィークを始めとする観光シーズンは、特に混雑します。
せっかく屋久島まで来て、目の前の自然に満たされることなく、慌ただしく帰ることは・・・
ひつまぶしの味を変えずに完食するのと同じです。
という方に提案です。 宿泊のコースにすると、あらゆる点で改善されます。
そうすればたくさんの人と時間をづらすことができますし、時間にゆとりを持つことができます。
ここからは、
を紹介していきます。
④満点の星空を堪能
2日間で縄文杉を見る際、基本的には山小屋に泊まります。
その際、必ず観て欲しいものがあります。
それは、星空です。
街灯がない山ですから、もちろん外は真っ暗。
空には、たくさんの星が映し出されます。
実際に撮ったものではないので、イメージですが。 これに近いぐらい観れました。
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もちろん天候や月の関係もあるので、その辺は運もあります。
⑤絶景!朝日を浴びる縄文杉
宿泊コースで一番楽しみにして欲しいのは、朝日を浴びる縄文杉です。
これを見ずに帰るのは、もったいなさすぎる。
と思うぐらい観て欲しいです。
この景色を見るためには、朝日前に縄文杉に辿り着く必要があります。
時期によりますが、僕が行った時は日の出が6時半頃で、新高塚小屋から縄文杉まで約45分だったので、余裕を見て5時半に出発。
真っ暗なので、とにかく足元を気にしながら歩きます。 しばらくすると、明るくなってきます。
日の出を感じるのも、いい気分です。 そうこうしているうちに、縄文杉の観望デッキにつきます。
暖かいコーヒーを飲みながら待っていると。
朝日のスポットライトが、縄文杉に焦点を合わせていきます。
まるで、朝日が縄文杉に挨拶をしているようでした。
15分ほどすると辺りも明るくなり、よく見る縄文杉の表情になります。
たった15分ぐらいしか見れない景色です。
また、この時間は人も少ないのでゆっくり観ることができます。
そんな簡単にいけない場所ですから、たっぷりと堪能しておきたいですね。
⑥世界一美味しい朝食
縄文杉を思う存分見た後、思わぬ出来事が。。
縄文杉から少し下ったところで、ガイドさんが朝食を作ってくれていました。 縄文杉を見て感動した直後ですし、何より
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少し肌寒い朝に、暖かい朝食にスープ。
最後にはコーヒーまで。
至れり尽くせりです。
これまで、6つの理由を書かせていただきました。
日帰りのツアーが、どれだけ勿体ないかがお分かりいただけたと思います。
最後に、僕が行った際の宿泊ツアーを紹介します。
縄文杉を堪能するなら、宮之浦岳-縄文杉縦走を!
宮之浦岳-縄文杉縦走とは、2つ日間に分けて違う登山口から島の中央部を縦に渡ることです。
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図の中央下にある淀川登山口から宮之浦岳山頂を経由し新高塚小屋に宿泊、翌朝縄文杉を見て、図の右中央にある荒川登山口に帰ってくる。
といったコースになります。
このコースだと、混雑もなく時間にも余裕ができるだけではなく、同じ景色を見ることもありません。
登山中の景色はもちろん。 屋久島の山でしか見れない岩が見れたり。
そして何より、九州最高峰1936メートルの宮之浦岳山頂からの景色を眺めることができます。
九州最高峰なので簡単に登れるというわけではないですが、チャレンジするには丁度いい難易度だと思います。
※冬は雪が積もるので、お気をつけて
縦走をする体力に自信がないという方は、縄文杉の1泊2日ツアーでもいいと思います。 縦走に興味もった方は、是非こちらをご覧ください。
まとめ
というわけで、6つの理由から日帰りではなく宿泊のコースをおすすめしました。
とはいえ屋久島はたくさんの魅力がある島ですから、他にも行きたいところはあると思います。
ご自身の計画と体力に相談しながら、なかなか観ることのできない縄文杉を満喫してください。
屋久島ガイド協会のHPを貼っておきますので、興味ある方はこちらもどうぞ! 屋久島ガイド協会HP