神々が宿ると言われる屋久島の山々。
登山経験がほぼない僕ですが
九州最高峰に挑戦だ!
と思いつきで屋久島に住む友達に聞いてみると
と言うもんだから。
何も考えず、
と二つ返事したわけです。
登山靴も持たない初心者が挑んだ、激闘を2日間を大公開します。
体力に自信がある方におすすめ、宮之浦岳−縄文杉縦走とは?
今回行くことになった宮之浦岳−縄文杉縦走ですが、皆さんが屋久島でイメージする縄文杉の往復ではないコースです。
島の中央南部にある淀川登山口から、東部の荒川登山口までの24.5㎞を2日間かけて歩くコースです。
標高1936mの宮之浦岳を越え、小屋に宿泊し、2日目の日の出を縄文杉と共に迎えるという、見どころ満載なのです。
縄文杉の往復コースは、荒川登山口が発着になるわけですが、これを1日で行くのも、なかなかハードだと思います。
これがあれば安心。宿泊登山に必要なもの
5年前に富士登山を経験していたのですが、宮之浦岳とは設備の差があり、しっかりと準備をしなければなりませんでした。
ガイドさんのアドバイスをいただき、レンタルショップで借りました。
屋久島にある店の名前が、山岳太郎っていうんですけど、ネームセンスがたまらない。
揃えたものはこんな感じです。
これにプラスして登山靴ですね。
準備物に関して、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
この時はまだ、富士山との違いを知らなかったので、えらいちゃんと準備するな〜と驚きました。
今回はガイドをお願いしたのですが、正直ガイドさんを付けなかったら楽しみは半減していたと思います。
そのぐらい、ガイドさんは偉大です。
これで準備万端。
翌朝早いため、10時には就寝したのでした。
登山開始!宮之浦岳頂上を目指して
往復する場合は、同じ場所に車を置いておけばいいですが、今回は登山口と下山場所が違ったため、2ヶ所に車を止めました。
1つが昇り始める登山口。
もう1つは、荒川登山口から出ているシャトルバスの到着地である屋久杉自然館。
車が一台しかない場合は、登り始めの場所に止めて、翌日屋久杉自然館からタクシーで帰るそうです。
早朝でも、誘導してくれる人がいますので安心を。
登り始める前に、腹ごしらえしました。
弁当は、朝5時からやってるあさひ弁当購入しました。
竹の葉弁当もあるみたいで。
それも雰囲気が出ておすすめです。
登山開始時刻は6時。
時期にもよりますが、今回は真っ暗な中出発しました。
朝日も昇り、ここから快調に進めていきます。
空気が澄んでいて、とにかく気持ちがいいのです。
ここから山頂まで、見所となる所を一気に紹介していきますね。
意外と進んでない!?登山道の目印
普段の感覚で歩いていても、平地ではないので意外と距離は進んでいません。
この目印を見ながら、どのぐらい進んだのか確認します。
ペースとしては、1時間で500mぐらいでしょうか。
気温をチェックして欲しい淀川小屋
まず最初のチェックポイントです。
ここまでで約45分です。
ここにはトイレがあります。
ここで、必ず済ませてください。
なぜなら、この後簡易ではないトイレはありません。
出発45分以降、8時間トイレはありません。
※簡易トイレはあります。
後で大変な目に・・・
この小屋には気温計があるのですが、この時の気温1℃!
この小屋の目の前には、淀川歩道橋があります。
ここから見える景色も、綺麗でした。
紅葉は珍しいみたいです。
いろんな角度で見る、豆腐岩
豆腐を切ったように見えるということで、そう言われいるそうです。
1つの目印となっていて、徐々に角度が変わっていきます。
ガイドさん曰く、左から2番目と3番目の間隔が広がっているそうです。
小花之江河
ここは湿原になっていて、猿や鹿が現れます。
この湿原に登山道を作ってから、湿原が変わりつつあるそうです。
湿原を超えたぐらいから、より険しくなっていきます。
まさかこんな登り方するとは思ってもいませんでした。
山頂に向けて、ラストの追い込み
いい感じに疲れがたまっている頃に、この追い込みはなかなか堪えます。
パッと見た感じだと、フカフカした芝生ぐらいに思うかもしれませんが
実際は背丈ぐらいある茂みです。
最後に頂上まで近いくりお岳の麓に、水場があります。
しばらく水場がなくなるので、ここで水筒に水を満タンにしておきましょう!
ここからは日差しも当たり、結構しんどいんですが。
面白い岩があります。
げんこつ岩
よく見ると、人型に見えます。
ある時、顔の半分が落ちてしまったのだとか。。
きっと、見守ってくれているのでしょう。
そしてこの時、振り返ると!
こんな岩が・・・
僕は気づいてしまったのです。
これはよく見ると、エジプトにある・・・・・
どうですか?似てませんか?
実際一緒に登った3人中、似てると思ったのは僕だけでした。
茶番にお付き合いいただき、ありがとうございます。
くりお岳
くりお岳さえ登ってしまえばこっちのも!
日差しがガンガン当たりますが、まもなく頂上だと思えば、足取りは軽く。
九州最高峰!宮之浦岳登頂!
雨が多い屋久島で、幸運にもこの日は晴天。
あまりの綺麗さに、ただただ景色を目に焼けつけました。
見てくださいこの表情
この時の時刻は12:30頃。
だいたい6時間で到着です。
この日はとにかく天気が良く景色も良かったので、のんびり登ってその時間とのこと。
昼時ということもあり、もちろん山頂で昼食。
朝とほぼ同じ弁当なのですが、より一層美味しく感じましたよね。
宮之浦岳山頂から見える永田岳
正面に見えるの永田岳が綺麗で、ずっと眺めていました。
いつまでも眺めていたい景色なのですが、約30分ほど滞在して下りていきます。
登りと同じで、下りも険しいです。
まるで人の顔!平石岩屋
下山を始めると、面白いポイントがあります。
何気ない風景ですが・・・・
よ〜く見てください。
わかりますかね?
アップしたら、わかりますよね?
このなぜ人の顔に見えるのかは、近くに行けばわかります。
平石岩屋の看板の目の前に、こんな岩があります。
屋久島在住のまっちゃんが触れている岩こそ、人の顔に見える岩の半分です。
ちょうど隙間の部分が、目に見えるんですね。
と言う屋久島七不思議も解決したということで、ここから急に下っていきます。
だいたい15時頃宿泊する小屋に着きます。
宿泊場所に到着!新高塚小屋とは?
もう少し下ったところに高塚小屋があります。
そこまで疲れてる感じではなかったので、個人的にはもう少し行きたかったのですが、ガイドさんの勧めでここで宿泊。
翌日わかったのですが、急な下りなので結構きついです。
無理せずここで泊まりましょう!
明るい時の、小屋内を写真撮り忘れたのですが、二段になっています。
最大で50人ぐらいが泊まれるスペースといった感じです。
日没と同時に真っ暗になるので
水を汲んだりテントを建てたりは明るいうちに済ませましょう。
日が沈んだら、星がすごく綺麗なので、お忘れなく。
笑ってしまいました。
寒い中食べる鍋は、最高です
富士山の時と違ったのは小屋の中が賑やかで、ご飯も中で作るということです。
気温はおそらく0℃以下だったと思いますが、この中で。
ご飯を炊いたり。
屋久島名物のトビウオを使った鍋。
疲れが溜まり、冷えきった体に、染み渡るご飯となりました。
※屋久島ということで、三岳のお湯割もいただきました・・・
眠りにつくその前に、絶対忘れてはいけないこと!
お酒も入り、心地よくなるのですが。
このまま眠ると朝がとんでもないことになります。
何を忘れてはいけないかというと・・・
ネズミ対策!
自然の中ですし、もちろんいるそうです。
バックの中に入れていたとしても食べられてしまうので、このように宙吊りにします。
これで一安心。
防寒対策を万全にして、眠るのでした。。。
夜中にトイレで目が覚めました!
初日
6時15分:登山開始
12時30分:宮之浦岳登頂
15時20分:小屋到着
19時40分:就寝
歩数:22,541歩
歩行距離:11.5Km
筋肉痛と迎える2日目スタート
登山で大切なのは、スピードではなく計画性。
とある登山家が、テレビで言ってました。
まさにその通り、初日は快適に進みましたが、2日目は心地よい筋肉痛で目覚めました。
ガイドさんのアドバイスで昨日は早めに小屋へ。
まだ行けるからと無茶をしていたら、体がもっとバキバキだったことでしょう。
4時30分起床。
暖かいコーヒーを飲みながら、軽めの食事。
5時過ぎには出発。
なぜこんなに早いのかというと、日の出を縄文杉の前で迎えるためです。
必見!朝焼けの縄文杉
これは是非とも見て欲しいですね。
こちらが明るくなった時の縄文杉です。
雰囲気が違いますよね。
朝食は縄文杉の麓で
縄文杉から少し下ったところで朝食。
空気も美味しいし、何より縄文杉を見た直後なので、気分が最高です。
縄文杉後も見逃せない、ミドコロ
ここから一気に下山していくのですが、見どころはまだまだたくさんあります。
子宝杉
コブの部分が子宮のように見えることから、そのように言われているそうです。
ガイドさんが言ってましたが、冗談かもしれません。
夫婦杉
ちょっとわかりにくいかもですが、隣り合う2本の杉が繋がっているのです。
左の杉は、右側の樹から、栄養をもらっているとか。
大王杉
縄文杉が見つかるまでは1番古い杉だったそうですが、今は3番目に古い杉だとか。
個人的には、一番好きな杉でした。
王者って感じがたまらない
ウィルソン株
カップルには定番のスポットですね。
この株の中に入ると。
そうですハートです。
見る角度によってはハート型でなくなるので、撮影には少し時間かけたいところ。
シーズンはすごく並ぶみたいなので、ゆっくり写真撮れないこともあるとか。
シーズンからズラすといいかもね!
約8キロ?ひたすら歩くトロッコ道
ウィルソン株から少し下ると、トロッコ道が始まります。
杉を伐採していた時代、トロッコを使って切った杉を下ろしていたそうです。
トロッコ道の入り口にはトイレがあります。
綺麗なので、できる限りここで済ませておくと良いです。
間に枕木があるので、今は歩きやすい。
サクサク歩けるので、8キロなんてあっという間なのですが。
ずっっっっっっと同じ景色です。
そんな中見て欲しいのは。
仁王杉
仁王像のように、昔は日本立っていたそうです。
1本は倒れてしまったので、今は一般しかありません。
少し見つけにくいので、頑張って探してみてください。
小杉谷小中学校跡
昭和45まで多くの人が住んでいたそうです。
小杉谷集落と呼ばれており、ピーク時は540人が住んでおり、その小中学校の跡です。
小杉谷製品事業所の閉鎖とともに、半世紀続いた集落の歴史を閉じたそうです。
下山完了!
トロッコ道の終点が、荒川登山口になります。
荒川登山口
痛恨の極み!
結構綺麗な登山口です。
ここで終わりではなく、車を停めている屋久杉自然館までバスで移動します。
そして屋久杉自然館から車で、淀川登山口まで戻り、終了となります。
まとめ
というわけで、2日間で46106歩の激闘でした。
登山初心者の感想としては、簡単でもなく、難しすぎない。
登りごたえのある、程よい山だなと思いました。
もちろん屋久杉もそうですし、植物や動物の違いも楽しめます。
頂上付近の追い込みはさすがにキツいですが、その後の景色により疲れは吹っ飛びます。
もし初心者や、屋久島初めてで登る方は、ガイドさんをつけることをおすすめします。
歩いている間、屋久島自体の話もしてくれるので、その後の滞在も充実すること間違いなし。
ぜひ、楽しい屋久島旅行を!
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