【34歳で初めての海外留学】デンマーク・フォルケホイスコーレに入学して2ヶ月で感じたこと〜International People’s College〜

僕が留学に来て、早いもので2ヶ月が経ち、予想通りのことから予想外のことまで、いろんな出来事が起きました。

今の気持ちの整理と思って、赤裸々に書いてみます。

まず、僕が通っている学校、そして経緯をご存知でない方は、ぜひこちらから読んでみてください。

学校についてはこちら

↑僕が通う学校についてはこちらを

 

おわかりいただけましたでしょうか。
僕はとても素敵な学校に、それなりの意気込みを持って入学しました。

 

先に結論から書くと、最初撃沈していました。。。

どっひゃー!!!!

久しぶりに、やりたいことと実力が釣り合わない感が満載。

そして、頭ではわかっているものの、体が馴染むのに時間がかかった期間でもありました。
でもだいぶ、自分の中での整理と行動が揃いそうな気配がしてます。

この間感じたことを、順番に書いていきます。

 

 

 

 

日本にいる自分は、幸福度が高すぎた

大前提として、まず書きたいのは。

この学校は楽しいし素晴らしい、本当に来てよかった

いろんな文化や価値観に触れることが出来て、予想以上に日々充実している。
とっても忙しい。

友達も出来たし、ルームメイトとの関係は良好。
ご飯は美味しい、ぐっすり眠れている。

なんの指標もないが、今の留学満足度は、70点
2ヶ月でこれなら、きっと十分だ。

でも、なぜ撃沈感があるのか。
それは、日本での満足度

130点だからだ!

 

なんとそこには、60点の差があるではないか!

友達は多いし方だし、仕事でもいろんなチャレンジをさせてもらって。

まだまだ成長できる。もっと人生は面白くなる。

そう、日々感じていたことに。
改めて、気付かされました。

普段から支えてくださった(職場やお友達をはじめ)皆様、本当にありがとうございます。

ただここでは、思った以上に出来ないことが多すぎる。
言語をはじめとして、予想していた以上に時間がかかる。

普段出来たことが、出来ない・・・・

その悔しさが、どうしても出てきてしまう。
そしてそれは、誰から言われたわけでもない

 

 

 

 

 

勝手に気にしていた、過去(日本で)の自分

僕はピースボートの船上で、1000人の参加者に向けて、説明すること機会が多かった。
つまり

人に見られることと、話す(説明する)ことが一番の仕事だった。

そして、普段の挨拶はもちろん、少しの変化に気づいて声をかけるように心がけていた。
もちろん、軽い冗談で相手の気持ちをほぐしたり、丁寧な言葉で話を聞く。

そうすることで相手との関係を築き、必要な時に頼る、頼ってもらう
そうしていた。

見られることを意識する、そして、誰とでも気さくに話せる自分

でもこの学校では、それが邪魔をしていました。

うまくできない自分を、誰かが見ているかもしれない。

人によって、会話にむらがある自分・・・・

そんな思いが、頭を過っていました。
でもここでは、いい意味で誰も気にしていない。

 

 

 

 

 

思ったより、環境に慣れるのに時間がかかったワケ

これは、ようやく整理出来つつあると思うこと。

それは

勝手に気にしていた3つの壁

があったのだと思います。

文化、そして言語

これは予想通りだったから、大丈夫。

問題は3つ目だ。
それは

年齢

生徒の大半は、18〜22歳。
僕より、ひと回りも違う。
だから。

とにかく活発だし。

いろんなことに一喜一憂する

そして

何をするにもみんなと一緒に

 

そりゃそうだ。
僕が彼らと同世代の時も、そうだったから。

いろんなところに行ってみたいし、夜遅くまでゲームをしたい。

それはとっても良いことだし、懐かしさもある。

ただ、ついていけない時がたまにある。

そりゃそうだ。

学生生活は10年ぶり・・・
ここがデンマークだからではなく、日本で同じ状況に置かれてもきっと、同じ感覚になる。

だってここ、学校だもん。

そう考えると、別に合わせる必要もなかった。

それに気づき、体に馴染むのに、思ったより時間がかかった。

この点は、予想外でした。

 

 

 

 

 

 

環境が、人に与える影響

そんなことから、わかりやすく書くと

萎縮している

というより、なんか

心地よくはない環境

と感じている時が、たまにあり。

積極的にチャレンジしようと思えなかった自分がいた。

 

何度も書くが

日本にいる時の自分と比べて

だ。
日本にいる時は、たくさんチャンスをもらえてたし、したいことのほとんどにYESと言えてた。

日本社会や職場、そして周りの人のおかげで、そんな自分が成り立っていた。

僕の好きな言葉が

立場と環境が、人を育てる

なのだが、まさにそうだ。

デンマークに来て、その言葉の意味を、肌身で感じている。

 

そして、一番受け入れたくない感情にも気づけた。

 

 

 

 

 

 

心の中に潜む、排他的感情

これは今もまだ、戦い続けている感情。

ここまで書いてきたので、お気付きの通り。

人に対しての恐怖心だったり、距離感の違い

がある。
クドイようだが、また書く。

日本にいる時の自分と比べて

だ。
もちろん、悪口を言うわけでも、何か態度に出すわけでもない。

ただ学校では、こんな状況が発生する。

公共スペースのテーブルにて。
気の許せる仲間と楽しく話している時に突然、あまり話したことのない元気いっぱいの人が入ってくる。
そしてその人は話すスピードも早く、話題をかっさらっていく。
僕はついていけない。

その瞬間。

今、楽しかったのに。
この人、なんでここに座ってきたんだろう

そう思う自分がたまに現れる。
誰とでも気さくに話すことを心がけていた、僕がだ。

心の余裕がないと。
人は何かを受け入れられない。

感情を揺さぶられながら生きてる僕には、そこまでの余裕がない時がある。

そして僕も誰かに、そう感じさせてしまっていたんだと思う。

 

 

 

 

 

この状況だからわかった、大切なこと

そんな状況ではあるが、着実に、心開ける友達も増えてきている。

もちろん理想の?自分も諦めてはいない。

廊下ですれ違う時は笑顔で、相手の名前を呼んで挨拶

食事の時、隣になった人とは誰であれ会話をする

髪を切った後の変化、元気がなさそうな人がいたら声をかける

あまり気が向かなかったとしても、誘われたイベントには顔を出す

できることを、一つ一つ丁寧に。

そうすることで共通の話題が生まれ、お互いに気軽に話せる。
可能性が上がる?

そんな日本で続けてきた習慣が、とっても大切

 

そして学校が何度も呼びかけている。

多様な文化や、価値観を尊重し合おう。
否定せず、いろんなチャレンジを歓迎しよう!

その雰囲気作りが、本当に素晴らしいと思う。
そのベースがあるから、僕はこの状況でも楽しめてるんだと思う。

これから自分が築き上げるコミュニティでも、こうした安心してチャレンジや生活できる空間を意識したい。

 

 

 

 

 

 

やっと、違いを楽しめるようになってきた

とまあ、初めて世界一周した時以来、自分と向き合っているわけで。

自分のことを、内側と外側の両面から眺めてみたり。

時に孤独を感じることがあれば、逆にその気持ちを大切にしてみたり。

今しか感じることの出来ない、喜びや不安、恐怖をはじめとする、溢れ出る感情を受け入れてみる。

そうした、ここ数年では感じとることのできなかった自分の一面や、違いに気づき、楽しむ。
2ヶ月が経ってようやく、そう思えるようになった。

 

 

 

 

 

 

実は、残り3ヶ月

さ〜て。
この留学も決して、無限ではない。
当然ながら、終わりは決まっている。

今回の学期は

6月22日に終了

する。
残すところちょうど、3ヶ月となった。

少しだけ焦る気持ちを抑えつつ、これからのことも書いてみよう。

当初は、多様性を知る
という、堅苦しい目標一択だったが、もう少し肩の力を抜いて、純粋にこの留学を楽しむことを盛り込むことにした。

・旅行に行く
・夜遅くまで、とりとめのない会話をしたり
・たまに授業をサボって、街に出かけてみたり・・・
・ただただ夢中で、スポーツをする

そんな時間を、もっと大切にしてみる。
その中でいろんな会話をし、価値観や多様性に触れる。

まさに、学生っぽい生活
ぽいというか今は、学生だ

そして、徐々にではあるが、英語への抵抗が減ってきた。
だから残り3か月で、英語のプレゼンや、もう少し大人数のグループでも話をする機会を設ける。

この学校は

いい意味で、誰も気にしていない
チャレンジは、応援してくれる
だから、失敗したって大丈夫

まだ、3か月ある。

本当に良い環境で、良い機会をいただいている。

ここに来て、よかった

残り3か月、駆け抜けます。