僕が勤めているピースボートでは、水曜日(ほぼ毎週)勉強会が行われています。
勉(B)強(K)会(K)略して、BKKと呼ばれています。
各界の専門家にお越しいただいて、僕たちが暮らすこの地球や、様々な問題を抱える社会について学ぶ。
しかも500円という破格で。
そんな会です。
本来なら自分でイベントを調べて、遠くまで行かなければなりませんが。
ピースボートでは、こういった機会に溢れています。
つくづく、職場の環境に感謝。
僕も参加する度に、新しい気づきがあります。
この記事は、せっかく学んだことを自分が忘れないために書く、言わば議事録です。笑
これを見て、1人でも多くの方の知るきっかけになればと思います。
8月29日(水)は気候変動についての勉強会がありました。
「今年は暑いな」で思考停止しないために〜「気候変動」と私たち〜
気候ネットワークって?
今回お越しいただいたのは、気候ネットワークの東京事務所所長の桃井貴子さんでした。
今回僕も初めて知ったのですが、今年で20周年を迎える団体。
ホームページには
地球温暖化による気候変動を止めるために「提案×発信×行動」するNGO/NPO
と書かれています。
人類の生存を脅かす気候変動を防ぎ、持続可能な地球社会を実現することを目指しているそうです。
詳しくはこちらをご覧あれ。
⇩
気候ネットワーク
何がやばいの?地球温暖化
気候変動の大きな原因となっている、地球温暖化。
この言葉を、初めて聞くという人は少ないと思います。
文字どおり、地球が暖かくなっていくこと。
地球は太陽の熱で温められ、その熱は宇宙へ逃げていきます。
その際、熱の一部が地球を覆っている様々なガスによって吸収されます。
熱を吸収したガスは熱を蓄えて熱を反射し、地表を温めます。
これを温室ガス効果といいますが、これがないと地球の平均気温はマイナス18度になるそうです。
寒っ!!!!!
じゃあいいじゃんと思うかもしれませんが、近年問題になっているのは、温室ガスの量(濃度)が急激に増えていること。
それにより熱が逃げず、気温がどんどん上がっています。
あるニュースでは、2100年の天気予報は、夏になると全国各地で40度を超えると予測していました。
特に今年の夏は暑かったですよね。
毎年そう言ってる気がしますが・・・・
実際に18世紀後半(産業革命)から比べると、平均気温はすでに約1度上昇しています。
たったの1度じゃん!
そう思うかもしれませんが、それにより下記の影響があったと予測されています。
真夏日・猛暑日の日数が増加する
そりゃそうですよね。
今年も、稀に見る猛暑日の多さだっったと言ってますし。
それによって、熱中症も増えるでしょう。
海面の上昇
現在深刻と言われているのが、グリーンランドの氷がかなりのスピードで溶けているということ。
グリーンランドの氷が全て解けた場合、海面が7メートル上昇するそうです。
海抜の低い地域や国は、沈んでしまいます。
水害
降水日が減っている一方、強い雨が集中している。
確かに集中豪雨をよく聞きますよね。
今年も中国地方で災害があったことは、記憶に鮮明でしょう。
まだまだ復興が必要です。
干ばつ・食糧難
普段口にしているものへの影響が出ています。
今まで取れていたものが取れなくなったり、収穫量が減ったり。
さらに干ばつによって、加速されますよね。
これは野菜だけでなく、動物や魚にも影響があります。
マラリアなどの熱帯性感染症の拡大
これはよく聞くかと思いますが、今まで生息できなかった場所でも出来てしまう。
僕たち自身も、あまり免疫のない生物に出くわすことになるでしょう。
さらに、いろんなワクチンを打たないといけなくなるかもですね。
もっともっとあるのでしょうが、今あげたものだけでも、温暖化によって自分たちへの影響があるということがわかると思います。
気温は下げられない?そうだったのか、パリ協定
最近、トランプ米大統領がパリ協定からの脱退を表明して世間を騒がせていますね。
そもそも、パリ協定とは何の協定なのでしょうか?
一言でまとめると
2050年頃までに、化石燃料の時代を終わらせる
というものです。
地球温暖化の最大の原因となる二酸化炭素。
大気中の量が増えると、温度は上昇します。
この二酸化炭素は、石炭、石油、天然ガスといった化石燃料を燃やすと、大量に発生します。
2050年頃までには、エネルギー利用による二酸化炭素排出を実質ゼロにしないと温暖化が加速してしまいます。
このパリ協定の驚きは・・・
気温上昇を1.5度未満に抑えよう!
という目標なんです。
何が驚きかというと、18世紀後半からの気温上昇は抑えられないため、せめて1.5度にしようよ。
ということなんです。
つまり、気温上昇は止められないというわけです。
ちなみに何の対策もしなかった場合、21世紀が終わる頃には4度の上昇が見込まれているそうです。
1度上がっただけでも問題となっているのに、4度上がった場合はすごいことになっているのでしょうね。
ちなみにアメリカは二酸化炭素排出量の世界第2位ということで、パリ協定から脱退することはかなりの痛手です。
しかしアメリカの様々な知事や市長、大学がパリ協定を支持する動き出ており、実際に18日に1基の石炭火力発電が廃業しているそうです。
世界は自然エネルギー100%の時代へ
早ければ2050年には温室効果ガス排出を世界で実質0にすることを目指しているパリ協定。
この世の中、どんだけ節電・省エネしたとしても電気なしでは生活は成り立ちませんよね。
なので、エネルギーは二酸化炭素をほとんど出さない自然エネルギーでまかなうことが必要になってきます。
それが、太陽光、風力、水力、バイオマスになります。
自然エネルギー100%への動きはすでに始まっており、デンマーク、アメリカ、ハワイ州、Apple、Googleも自然エネルギー100%を目指しているそうです。
急速に広がるダイベストメント
なにやら聞き覚えのない単語ですが、これは投資撤退を意味します。
つまり状況を変えるために、化石燃料への投資を止める人や企業が増えているのです。
脱石炭を表明した国々
イギリスやドイツ、インド、さらには中国の主要都市でも、脱石炭を表明しているそうです。
日本の動き
世界がそうして、脱石炭への道を歩み始める中、日本は逆行する動きを見せているそうです。
2030年までのエネルギー基本計画によると、石炭は26%を占めているそうです。
ちなみに原子力は20〜22%。
今よりももっと沢山、原子力に頼ろうとしています。。。。
現状でも約50の石炭火力発電所の建設計画が発表されており、それらは2020年に一気に稼働する可能性があります。
このままで作っていいのかな・・・・
僕たちにできるアクション
もしもこの事に関して疑問を感じ、何か行動したいという方向けにお知らせです。
現在東京湾岸(千葉県袖ヶ浦市)に大きな石炭火力発電所建設の計画があり、それを止めようというアクションです。
この計画されている発電所が完成すると、かなりの量の二酸化炭素が排出されます。
今年2018年4月、東京ガスの社長が変わり、新しい社長がこの計画に慎重なのだそうです。
社長に中止願いのハガキを送ってしまうというのです。
詳しくは⇩
ハガキアクション
まとめ
今回この話を聞いて、僕自身の生活に影響のある問題なんだと痛感しました。
便利な生活によって電気は沢山使われています。
こうしてブログ記事を書いている今も。。。
電気の利用を0にすることは不可能かもしれないが、その電気が何から作られているのかは考えなければならない。
近い将来、今以上に環境が悪くならないよう、今の自分にできることを。
自分の子供や孫にも、美しい地球の状態でパスしたい。
他にもマイクロプラスティックなど、たくさんの問題がありますが・・・
皆さんも少しだけ、できることから始めてみませんか?
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