日本の絶景がここに!一度は見て欲しい、イシキが変わる映画!




世界約70か国を回ってきて、いろんな景色を見てきましたが、まだまだ日本にもたくさんあるんだと気づかされる最近。

そんな中、人生で初めて

映画の試写会

に行ってきて、その景色があまりにも綺麗で感動したので紹介します。
その映画は

ほたるの川のまもり人

長崎県東彼杵郡川棚町川原(こうばる)地区に住む13戸54人を追った、長編ドキュメンタリー映画です。
誘ってもらうまで、全く知らなかった僕ですが・・・・
実は、坂本龍一(音楽家)・伊勢谷友介(俳優・映画監督)を始めとする、多くの著名人がこの映画を観て、賛同していることで注目を浴びています。

そしてピースボートの水先案内人、森達也さん(映画監督)や、97回でご一緒させていただいたロバートハリスさん(DJ・作家)もご覧になられたそうです。

初めての試写会

この試写会のきっかけをくれたのは、大親友の西原ゆうり(ラムちゃん)。

彼女とは5年前に出会い、

こんな底知れない明るさを持っている子がいるのか!

と衝撃が走ったのを未だに覚えています。
当時は同じピースボートの職員でしたが、今は地球一周を取り扱う某旅行会社に勤めて、今も世界中を飛び回っている。
僕が今まで出会ってきた人の中で、彼女ほど人見知りせず、人懐っこい人物は見たことがない・・・・
皆さんもお気づきだろうが、彼女は

沖縄出身!!!!!!!!

会ったら必ず

ハイタイ!

と挨拶してくれる。
沖縄では、
男性はハイサイ
女性はハイタイ
と挨拶をします。

話が大きくそれてしまいましたが、そんな彼女に

今度長崎の映画観に行くけど、一緒に行く?

と声をかけてもらったのだ。
仕事を急遽調整して、試写会の会場である渋谷へ。

試写会の会場でラムちゃんと待ち合わし、少しドキドキしながら中へ入る。
※初めての試写会なので緊張気味。笑

すると、中のスタッフが

ラムチャーーーーーーーーーーーン

と大歓迎。
ハグをし、久々の再会を喜ぶ数名。
どうやら映画の配給会社の人たちの様だ・・・・
いつから知り合いなの?
とラムちゃんに聞くと・・・

先週のイベントで偶然知り合った・・・・・・

ガビーーーーーン!
久々じゃないんか〜〜〜い!
職場は変われど、彼女のキャラは当時のまま。
そんなラムちゃん
この90分後には、号泣して映画を終えるのでした。



ほたるの川のまもりびと

だいぶ寄り道しましたが、本題に入ります。
(まさかラムちゃんでこんなに文字数使うとは・・・・・)

なぜ今回、こうばる地区の13戸54人を追ったドキュメンタリーが作られたのか。
それは・・・

長崎県佐世保市の、石木ダム建設に関して注目されているからです。

皆さんは、長崎県の石木ダム建設の問題って知っていますか?
この問題、実は50年以上前 (1962年) から続く問題なのです。
僕は長崎県出身ですが、恥ずかしながら、知ったのは2年前のことでした。

長崎県東彼杵郡川棚町にダムを建設しようとしているのです。

え?ダム建設の何が悪いの?

当時の僕もそう思いました。
そもそもダムを作るメリットは

水の確保・洪水の予防・水力による発電

の3つと言われています。
石木ダムはそのうち、水の確保・洪水の予防の2つが建設メリットだと、事業主である長崎県と佐世保市は主張しているそうです。
ですがこの石木ダム建設計画、聞いてると気になることがあるんです。。。。。

1.佐世保市の水は現在十分に足りており、これ以上確保する必要がない。

2.建設予定地は川棚川流域の11%にしかなく、洪水防止に役立つとは言い難い。

と言う2つの説があります。

1に関して
佐世保市は2013年以降、大幅に水の需要が伸びると主張に対して、専門家はその見込みはないと言っているそうです。
まあ急に人口が伸びるとは考えにくいですし、節水の技術も高まっているようですから、今足りてるならこの先も大丈夫そうですけどね。

2に関して
今の予定地にダムを作ったとて、近くの川棚川本流を止めなければ、洪水対策には乏しいと言われています。

ちなみに石木ダムの総事業費は、建設費と関連事業費を合わせて、合計538億円だそうです。
この事業費は、私達の税金が使われますから、もう少し慎重に考えて欲しいものですね。
もちろん、本当に必要なのであれば良いと思いますが・・・

そして何より、

建設予定地に住む人達は、ダム建設に反対している

という点が、一番のポイントだと思います。
この予定地こそ、今回のドキュメンタリー映画の舞台となる川棚町こうばる地区です。
なぜこの映画のタイトルがほたるの川のまもりびとになっているかというと
こうばる地区に流れる川は、夏にはほたるが出るぐらい綺麗な川で、この美しい里山を守ろうとしているからです。
自然あふれる土地に、昔からずっと住む人々の様子が映し出されています。
その土地を、国や市の決定で進めて良いのか?
もう少し議論をしなければいけないんじゃないの?
という点がこの問題になっています。

この問題に関して、わかりやすく5分でまとめた映像があります。
ご覧あれ。

このこうばる地区の住民は、50年以上も自分の家を守るために戦ってきました。
僕は今まで、自分の家を守るために戦ったこともなければ、討論したこともありません。
なので想像してもしきれませんが、毎日不安な思いをしていることでしょう。

僕が今回、この映画を見て欲しいのは

1人1人の命と生活が、いかに大切か

を感じて欲しいからです。
日本に限らず世界中でも、

デモなどで反対している人たちは怖い人

という印象を持っていると思います。
この映画では、その固定概念を大きく覆す

反対している人たちの温かさ

を観ることができます。
おまけに、ピースボートの船内やスタッフも数名出てきます。
そこにも注目してください。

余談ですが、97回クルーズの参加者の方から、こんな言葉をいただきました。

旅の最大の楽しみは、自分の家に帰ること。
安全に帰れる家がなくなるかもしれない状況だとしたら、人は旅には出ません。

まさにその通りだと思います。

明るく前向きにダム建設に反対し、自分の家を守る住民の姿を。
山田英治監督が描いています。
心温まる映画を、是非ご覧ください。

7月7日より渋谷のユーロスペースにて上映開始。
上映は1ヶ月を予定しているそうです。
是非お早めに。

パタゴニア特別版の予告編?
みたいなのもあります。
もしよろしければ・・・・

この夏、イシキを変えよう!

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